2017/03/31

I could have danced all night!【交響曲第7番】

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ベートーヴぇン「交響曲第7番」

2015年にベートーヴェンの交響曲第7番を演奏したとき
表題は「Let’s Dance」だった。
その時意識したのは、もちろん舞踏。

「踊る」ということを考えるとき
貴方は何を思うだろうか。

すぐに思い浮かぶのは男女の踊りだ。
ある時観たAl Pacino(アル・パチーノ)が
目が見えない役でTangoタンゴを踊る映画は
ホントに見事なものだった。
Scent of Woman「夢の香り」と言うこの映画。
男女の世界観が
ある意味時代を超えて
タンゴの中に投影されていること、そして
極めてセンシュアルな世界があることを
教えてくれる。

まあ、こういった眼で見るタンゴも確かに素敵だが
そこで奏でられる音こそが、粋な踊りを誘発し
男女を狂喜乱舞させるカギを握るわけだ。

そんな音たちを集めたコンサートを作ったわけ。

前半はプロコフィエフの古典交響曲に始まり、
クープランの世界を20世紀風にお色なおししたような
ラヴェルの「クープランの墓」を演奏したが
いずれも20世紀初頭の作品。

でも最後はベートーヴェンの19世紀を代表する「踊り」で幕を閉じた。
20世紀ともなれば、踊りの種類もかなり現代的な気分だが
ベートーヴェンの時代の踊りは
極めて原始的で、なおかつ普遍的だ。

なぜならこれは農夫たちが踊るような踊りであって
貴族の典雅な舞踏とは一線を画すものだからだ。

ベートーヴェンの交響曲にはいずれも力がある。
その音には優雅さもあるが、力強さは歴史上の誰よりも強い。
ドイツ語で言うBoden Tanz(土着の踊り)と言うわけだ。
そんな音をイメージしながら
農夫たちの喜び悲しむ様を想像して聴いて欲しい。

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